ワグネリアン復活

iphoneのiTunesの奥底に眠っていたワグナーの曲を偶然再生。

「ニュルンベルクのマイスタージンガー」にしばし聞き入る。
ヒトラーとの関係で
ネガティブなイメージのあるリヒャルト・ワーグナー。なぜか、20代のころ大好きでよく聞いていた。
カラヤンのワーグナー

「さまよえるオランダ人」、「ニーベルングの指環」など有名な曲を中心によく聞いていたもんだ。
楽劇(オペラ?)としての音源を聞くことはあまりなかったけど、安いCDとして出されていたものは結構買ってもっていたなあ。
「さまよえるオランダ人」ってフライング・ダッチマンの伝説から作られた。
フライングタッチマン? そうだ「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出てきたやつだ。アフリカの喜望峰沖で、オランダ人船長が神を罵って呪われ、最後の審判の日までさまよいつづけることになったって伝説。
 他にもニーベルングの指環など、ヨーロッパの伝承や伝説をモチーフにしたものが多い。ヨーローッパ、キリスト教的バックボーンのないアジア人たる私にはよくわからない世界。
 でも、楽曲は、ほかのクラッシク音楽にくらべて私みたいな凡人にもわかりやすい、

陶酔し易いって思う。


「トリスタンとイゾルデ」や「パルジファル」みたいに無限旋律にひたすら聞き入るのもなんだか心地いい。
 そういえば、ワグナーはとんでもない変人だったって話はよく見聞きする。
 借金まみれで非常識な人物。まあ、借金まみれなのは私のあこがれの英雄「ユリウス・カエサル」も借金王だったから許せるが、ワグナーは唯我独尊のめちゃくちゃな人だったらしい。
 しかし、その無茶苦茶な人格のワグナーから生まれ出た芸術のすばらしさはどうだろう。人間って不思議。
 最近の日本では国民にコミュニケーション能力が求められてるらしい。小学生から英語教育が必須になったという。そりゃあ、一般人には人並みのコミュニケーション能力は大事だろうさ、でもねえ、

 現代人は、コミュニケーション能力みたいなの全くもってない人間失格みたいな人が、素晴らしい芸術、すばらしい発見、科学技術の進歩に貢献してきたことをすっかり忘れてしまったようだ。

我々は彼らの発明、発見、芸術の恩恵を無償で(ただで)受けている。
 コミュニケーションのための英語が必須になったら、外国語ができないオタク技術者やオタク芸術家は大学教育が受けられなくしまう。

 植民地支配を受けなかった日本は、母国語で高度な大学教育が受けられる数少ない国だ。

ノーベル賞を受賞した益川敏英教授は、ノーベル賞の受賞スピーチを日本語でおこなっている。英語が苦手なのだ。英語が出来なくても日本語で最先端の科学が学べる。英語が必須になったら、こんな科学者もいなくなってしまうんだろうなあ。植民地支配を受けた多くのアジアやアフリカの国(日本の支配下にあった朝鮮、台湾は例外みたい)では、英語が話せなきゃ高度な教育は望めないって話も時々聞く。
ゆるしてやってよ、多少の変人。
マスコミの変人 オタク差別は、ほんとに最近ひどいから「ファーマティブアクション」じゃないけど、オタク優遇大学くらいつくってよ。
コミュニケーション能力なくてもいいじゃん。

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