アレキサンドロス3世がインダス川を見た時
あるいはハンニバルがアルプスを越えた時、はたまた、ユリウス・カエサルがルビコンを渡った時、彼らが従える兵士たちの胸中はいかに!!彼らは私達と同じ人間(文明人)だ。故郷や家族たちのことを思い、あるいはこれからの戦闘に興奮し、自らの虚栄心一杯の胸をふくらませていたかもしれない。人は昔からそれほど変わっていない。
”ノアが方舟に入るその日まで、人々は食べたり、飲んだり、めとったり嫁いだりしていた。”(マタイによる福音書24章38節)聖書の昔から人々の暮らしはそんなに変わっていない。流行のファッションや食べ物、思想、技術は時代とともに変遷していく。産業革命後、人々の暮らしは劇的に変わった。しかし、食べたり、飲んだり、めとったり、嫁いだりする人間の本質は変わらない。だから、カエサルが恋人に送った恋文の内容に共感できるし、ガリア戦記を十分理解して読むことができる。芸術や文学作品は時代を越えて輝き続けることができる。
しかし、である、私は20世紀に生まれ、21世紀に生きている
21世紀になって10数年たつが、何事も無く生きている。20世紀と変わらないふり、または変わらないふうに装って生きている。しかし、何かが違う!まわりを見渡してほしい。スマートフォンを手にとれば、周辺の地図を見ることができる、地球の裏側の地形だってすぐに見れる。地球の裏側へメールを送ることができるし、行こうと思えば、数十時間以内に、地球の反対側へ行くことだってできる。
いったいどんだけの飛行機がこのそらを飛んでいるのか?
flightladar24っていうサイトに行けばワンサカとんでる飛行機をリアルタイムで見ることができる。
飛行機ワンサカのヨーロッパ |
色んな人が考えてることが融合している。ここだけの話、オフレコでってのは現在では成立しない。
SNSや色んなデバイスが人々の意識自体を変えていくんじゃないのか心配?してる。
20世紀と21世紀のあいだにはバウンダリーが引かれることになるんじゃないかな。ようするに我々の子孫は、20世紀以前の価値観を引き継がないってこと。それは数十年〜100年程度でガラッとかわって、もとに戻れなくなる変化。
宗教、文学、文化的なものなど色んな物が朽ち果て、新しいものがそれを引き継ぐことになる。
今起きてる変化は、リアルタイムで地球上の人が考えてることが解ったり、嫁いだりめとったりしなくても子孫ができるクローン技術、手や足や目、内蔵でもなんでも一つの細胞から作ってスペアすることだってできる。小さな端末で翻訳だってほぼリアルタイムでできる。
こんだけ、いろいろ変わってるのに何事も無く過ごしたい人も沢山いる。
iphoneやfacebook、twitterなんかは、人々の意識を変える。意識は共有され融合される。様々な物理学的発見やIT技術が我々の意識を変える一方で、相次ぐ自然災害を目の当たりにして、地球生命としての意識も明らかに変化し始めている。 原発事故のとき、物理学者や原発技術者たちが自然や人々にたいしてどんだけ傲慢な態度をとったか記憶するべきだろう。20世紀的な科学技術教という宗教もまた朽ち果てる運命にある。
IT技術革命の行き着く先は自然回帰というパラドックス
Google earthで地球上のあらゆる場所を見る。Google skyで150億光年のかなたに輝く星々を見る。SNSで人々の意識を知る。ネット上の辞書で、人類の歴史を知る。宗教の始まりを知る。知ってしまえば変わらざる負えないのが人間だ。変化は必ず起こる。
変わりたくないと言う人も沢山いるだろう。これまで通り、食べたり、飲んだり、めとったり、嫁いだりしていたい人は多いだろう。しかし、ノアの洪水によって全ては洗い流され、失われたことを記憶しておくべきだ。
変化はかならず起こる。
20世紀と21世紀のはざまに生きた私はやがて化石みたいになる存在だ。でもいいじゃないか、今のうちに自然や文化を楽しみ味わおう。すかっり変わってしまう前に。
20世紀と21世紀のはざまに生きた私はやがて化石みたいになる存在だ。でもいいじゃないか、今のうちに自然や文化を楽しみ味わおう。すかっり変わってしまう前に。
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