バベルの塔に住んでいる〜かな?グローバリズムの怨霊

 最近三国志を読んでいて、

ふと漫画の三国志も気になった。そこで横山光輝の三国志をパラパラ開いてみたけどやっぱり私には合わないなあ。なんだか血湧き肉躍らない感じ。やっぱり活字がいいなってことで、寝る前の読書も快調だったつい先日、吉川英治の三国志を読みながらいつの間にか眠り込んでしまったらしい。すると突然、なぜか寝言で「バベルの塔」って叫んで目が覚めた。
 なんだ、なんでバビルの塔?はっはーん、さては横山光輝つながり、子供の頃みたアニメ「バビル2世」の記憶が蘇ったんだな。
 ストーリーは全く忘れてしまったが、主題歌ははっきり覚えている。「コ〜ンピューぅターぁに守られた〜、バビルの塔に住んでいる〜超〜能力少〜年、バビルに~せい〜♪」
 なつかしい、ロプロス、ポセイドン、ロデムなんかも覚えてる。

バベルの塔ってなんだったっけ?

そうだ、旧約聖書にでてくる話だ。「〜人々は、煉瓦とアスファルトを用いて天にも届く塔を作り上げ、神に逆らおうとした。神はこの塔をみて言葉が同じであるからと考え、人々に違う言葉を話すように仕向けた〜」そんな話。それ以来、世界はバラバラに分かれていった。
 世界中の幾つもの民族にわかれ、相争う人類の歴史の出来上がり。
それ依頼、口では世界平和をっていいながら、戦争に明け暮れた人類。

世界が一つになれたらいいのにねって、思うよね普通。

ひねくれ者で血液型B型の私はそうとは思わない。神様がわざわざ言葉を分けて、人類をバラバラにしたのには理由があるはず。人類がひとつになったらとんでもないことしでかしそうってことだろう。
 ジョン・レノンのIMAGINEじゃないけれど、宗教や国境、なになに主義ってのがなくなったらみんな幸せか? 
 飛行機やインターネットの発達で、地球は狭くなった。留学や旅行の交流で、色々な人達とわかりあえば、草の根で交流すれば世界が平和になる。そして、いつの日か理想社会をつくるんだ。うん?どこかで聞いたセリフだ、そうだ平戸でいやされた、かつての国際貿易港って投稿のときに触れた、保守主義の反対語、計画主義ってやつらのセリフだ。優れた人類はいつか一つになって平和に暮らせるっていう幻想。
 ネットは世界を狭くした。世界中で価値観を共有できる。民主主義、資本主義って価値観で。EUの登場でヨーロッパは一つになった。

ここでグローバリズムが登場する。

世界が一つになる。なんだが、公平で皆がニコニコ笑って過ごせる世界が待ってるみたいなイメージがあるみたいだけど、そんなイメージ持ってるのは平和ぼけした一部の国の人だけだろう。
 世界が一つになるってことはありえるのか?ありえない。
 大国であるアメリカか中国がルールを決める世界に決まってる。みんなそれに従うしか無い世界。

インターネットを手に入れて、人類は進化したか? 

グローバリズムは国境を無視した無法地帯を保証するようなもの。弱肉強食、ルール無視の時間無制限一本勝負、あいてが完全に壊滅するまで叩きのめす。強いものがますます強くなり、弱いものは完全に叩きのめされる。
 グローバリズムのルールってのはそう言うルールだ。各国の歴史や生活慣習や文化、言語もグローバル化するってことでしょ、なんの防御もなければ、一番強いやつが勝つに決まってる。言語は英語か北京語が勝ち残る。資本主義世界ではアメリカが勝ち残る。農業は広い土地と種を作り出す特許を持った国が勝つ。
 グローバリズムってのは資本主義社会の申し子だ。自由に金儲けしようって話。すべての国境や関税や非関税障壁を撤廃して、自由な貿易を行うってことになるだろう。非関税障壁って、ようするにその国独自の文化や風習ってことでしょ。では、まず、日本語を使ったビジネスは日本人以外には非関税障壁だから、公用語は英語で決まりってな感じで日本の文化は消滅してくのかな?

自称ラテン系(笑われるかな)で、ユリウス・カエサルを尊敬するわたし。カエサルはローマ帝国の青写真を作った男。かれが推薦したガリヤ人(今のスイスやフランス、イギリスあたりに住んでいた)やゲルマン人がローマの元老院を闊歩したって言うくらいだから彼はコスモポリタンだよね。

だからって、私もグローバリズムに共感を持つってことはない

カエサルは、ユダヤ人に寛大だった。信仰に介入しなかった。ガリヤ人がカエサルから奪った剣を神として崇めていてもとくに気にしなかった。カエサルは敵にも寛大だった。カエサルた行ったのはローマの国境を定めて、その中で平和を維持していくシステムを作り上げたこと。現代のグローバリズムとは全く違う。

現代のグローバリズムは、資本主義のグローバリズムだ。ようするに金儲けゲームしようぜって話だろ。

欲に目がくらんだ欲ボケの連中が考えだしたバケモノだ。本当に全てを市場にまかせていたら、近未来SFみたいに、多国籍企業が一人勝ち。富を独占する数%とその他大勢ってストーリー。


グローバリズムはやがてバベルの塔をつくるだろう。

同じ言語を手に入れて、世界は再び一つになる。バベルの塔は天に届くほどの高さを誇るだろう。んでもって、神はこれを許すのか?
市場経済に任せたら、欲ボケ連中に任せたら、地球がどんなことになるか大体想像できる。さすがに、これは許せんだろうってとこまでいってもだれも止められない。
 神の一撃が、火山の噴火なのか、6500万年前のように隕石による一撃かわからないけど、用心したほうがよさそうだ。

とりあえず、TPPには反対だ。これが今回の結論。ああ、疲れた。


大きな地図で見る














 

コメント