食欲の秋、パワースポット巡りを横目に、妄想にふける今日この頃。



ちょっと前からパワースポットが流行りらしい。天岩戸神社と天安河原周辺は、連日観光客で大賑わい。子供の頃から慣れ親しんだ風景を観光客が訪れるのは悪い気はしない。静かだった遊歩道沿いに、アイスクリームやらスウィーツやら、パワーストーンだなんだと売る店が次々と出店するのを少し離れたところから眺めている自分がいる。
私の思い出は私のもの。他の誰のものでもない。パワースポットがなんだってんだ。
高千穂にはパワースポット以外にも見るべきたくさんのものがある。まず、山。フィリピン海プレートに押されて幾重にも重なった地層が織り成すキザギザの山々。小学校の美術の先生がアラスカの山に似ていると評した紫色の雄々しい山々の重なりあい。
天岩戸周辺の山々
秋の収穫時期には、稲穂の揺れる田んぼ。いい色だなあ。”高千穂”って言うくらいだから”稲穂”に貫禄がある気がするのは私だけ?
古代から細々と、しかし連綿と続く稲作
山々からは秋の味覚が提供される。銀杏、椎茸、キウイフルーツ?あれ?これも高千穂?
銀杏

キウイフルーツ

椎茸と銀杏







古生代の地層。大地そのものからも、銅や亜鉛、いろんな鉱物がとれる。まあ、昔は鉱山があったくらいだから、採算がとれないながらもいろんなものが眠ってる。水晶だっていくらでもある?


海洋底プレートに押し上げられた地層だから、サンゴやフズリナの化石だってたくさんでる。サンゴがあれば当然石灰岩もたくさんある。石灰岩があれば鍾乳洞だってできる。観光化されていない小規模な鍾乳洞は人知れず眠っている。
夜になれば、あたりは真っ暗。コンビニもないから、新月の頃には素晴らしい星空を見上げることができる。南の山の端から登るサソリ座のアンタレスの赤い心臓。東の空からはオリオン座が、登ってくる。オリオンの足の間にあるオリオン星雲をよく双眼鏡で眺めたなあ〜。もうすこし待てば、やがて全天で2番目に明るい恒星シリウスが登ってくるだろう。
えっ?2番目に明るい恒星?じゃあ、1番目は?って小学生に聞かれたことがある。あまりに身近になりすぎると気が付かれない存在になるらしい。我らが太陽が一番明るい恒星に決まってるじゃん。 我らがソーラーシステムを支える太陽が一番のパワースポット。 ソーラーシステムって太陽熱温水器や太陽光発電のことじゃないよ、ましてやジオンの秘密兵器でもない、”The Solar System"といえば”太陽系”のこと。
太陽は太陽系を支配する。太陽光は、すべての源。地上の植物や海洋の植物プランクトンが太陽光を使える形に変換してくれる。これが食物連鎖の出発点、人間も間接的に太陽光を食べている。これこそ究極のパワースポット。しかも地球上どこにいても(両極地を除いて)、誰のところでも、朝になれば目の前に登ってきてくれる。ありがたや〜









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