気持ちの落ち着く穏やかな滝、でも大量絶滅?


雄大な滝もいいけど、なんだか気持ちが落ち着く滝もある。
県道緒方高千穂線沿いにある常光寺の滝。
なんてこと無い、岩盤の斜面をさらさらと流れる滝なんだけど、なんだか落ち着く風情。
特に紅葉の時期に行けばなんだか幸せな気持ちになれる。
水の流れる岩肌は、細かい縞模様(層理)が縦や横に複雑に入っていて、サラサラと流れ落ちる水がさわやかな音を立てる。
いいね。
常光寺の滝

このあたりは、二畳紀からジュラ紀の地層が分布する。ん?何年まえの地層だ? うーっんと、二畳紀は240~280Maって、2億5千万年以上前ってこと?
遠い昔の話だなあ。
この時代は地球上のすべての大陸が一箇所に集まって、超大陸(パンゲア大陸)を作っていたはず。大陸周辺には温暖な海がひろがっていたのかなあ。
そういや、定光寺の滝周辺には石灰岩も分布する。サンゴが育つような海だったのかな。いやいや、そんな穏やかな感じじゃなさそうだ。
二畳紀は古生代の最期の時代。ここが古生代と中生代の境目。 P-T境界と言われる大イベントが起こった時代だ。
地球史上最大級の大量絶滅が起こった時代、全生物の90~95%が絶滅したって、おそろしいはなしやな。一回ちゃらにしてやり直そうってわけか。
ここを境に恐竜が繁栄する中生代がはじまった。
その後、恐竜は数億年も反映したらいしいね。数億年かあ。永遠に続く繁栄・・・・、うーむ、永遠じゃなかったみたい。
2千500万年前、またまた、一回ちゃらにしたくなったのか、大量絶滅が訪れる。K-T境界と言われる大イベント。こんどは、全生物の70%が絶滅かあ。
まあ、宮崎の山奥に流れ落ちる滝をみて、こんなこと考えるのはちょっとマニアックすぎるかな。
滝の爽やか音をたっぷり味わったら、少し下流にさがって、上岩戸大橋のたもとにある、農村カフェで一休み。綺麗な田んぼと山を眺めながら自然の恵みに感謝するひととき。
でもねえ、自然て気まぐれだから、とつぜん一回ちゃらにしてやり直そうって考え始めたりして。私が生きてる間はそうならないことを祈ろうっと。


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