岩戸川と土呂久川、そして海神のパワーが宿る山

宮崎県高千穂町は、最近県外からの観光客が多くなった。前の県知事の東国原さんが宣伝マンになったこともあるけど、目に見えて観光客が増えたのは、オーラの泉にパワースポットとしてとりあげられてからだと思う。最近みんなこう言うの好きみたい。
残念ながら、民放2局の宮崎県では放送されてなかったから、地元では知らない人もいたみたいだけど・・・・。
高千穂町でパワースポットとして人気なのが、高千穂神社の鎮め石と天岩戸神社の天安河原。いずれもテレビで取り上げられて知られるようになった。
その天岩戸神社からさらに大分県境に向かって緒方高千穂線を北に向かって行くと、鉾神社という比較的知られていない神社にたどり着く。山幸彦とその妻、トヨタマビメが祀られている。この神社の周辺がすごくいい。棚田と紫色の山々が重なる風景はなんだか落ち着くなあ。
この神社、台風避けのご利益があるらいしいけど、なんで?  トヨタマヒメのお父さんが海神ワダツミの娘だからかな? 海で嵐にあったら、祖母山に向かってお祈りするとおさまるらしい。
海の嵐に遭っているのに山に祈る。山幸彦、海幸彦の話では、山幸彦が海の支配者になるなんてストーリーを考えると、昔の人は海の恵みは山が育むって本能的に感じてたのかな?
トヨタマビメの孫が神武天皇、神武天皇のおばあちゃんが祭ってあるから祖母山ってゆうらしい。以前は古祖母山に祭ってあったって話もあるし、山の上まで登るのが大変だから、この鉾神社に祭ってあるみたい。
岩戸川に土呂久川が合流する地点。右が土呂久川、左が岩戸川
この周辺、天岩戸神社から大分県境にかけての岩戸川とその支流の土呂久川をさかのぼった流域一帯は、全体がパワースポットみたいなもんだよね。
先にとりあげた鉾神社の他に、イザナミが祀られている落立神社や二嶽神社など、こじんまりとした神社があるし、岩戸川と土呂久川が合流する地点はほんとにすばらしい雰囲気で、子供のころから、早朝に出かけては、気持ちいい空気を吸い込んで元気もらってたのを思い出す。
まあ、こんな山奥に朽ち果てた神社を目的に訪ね歩く人はそういないだろうけど、5月の新緑の時期や紅葉の時期にはわざわざ訪れて損はない地域だと思う。

土呂久川にかかる太鼓橋


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