溶岩トロトロは今は昔

ああ、憧れのハワイ。なんどでも行きたくなるなー。前回訪れたときは、ダイヤモンドヘッド登山やアリゾナメモリアルなんてマニアックなポイントを巡ったのでパートナーからひどいヒンシュクをかってしまった。
次に行くときは是非、ハワイ島に行ってみたい。キラウエア火山の溶岩トロトロ体験をしたいって言ったら、まだ懲りてないのかって言われそう。
ハワイはホットスポット型の火山島。海洋底プレートより深いところから熱いものが沸き上がってきている。プレートの動きによって火山島は移動し、湧き出し口は動かないので次々に新しい火山島ができている。Google earthで海底地形を見ると、ハワイから西に向かって海底にポツポツと火山が並んでいるのがわかる、天皇海山をへてカムチャツカ半島まで続いている。
ホットスポット火山の溶岩はたいて玄武岩質の溶岩だ。ハワイ島もそうだよね。玄武岩質溶岩は二酸化ケイ素の含有量がすくないので粘性が弱く、サラサラと流れる。二酸化ケイ素の多い安山岩質溶岩はモコモコと溶岩ドームをつくって、ドカーンと爆発する。
溶岩ドームには近寄りたくないけど、さらさら流れる玄武岩質溶岩には近寄ってみたい。
この玄武岩質溶岩が海に流れこむと直径数十センチの楕円形を積み重ねたような枕状溶岩を形造る。ハワイ島周辺にもたくさんあるはず。
鬼神野溶岩渓谷
この枕状溶岩が見られるポイントが日本国内にも幾つかありますが、宮崎県の鬼神野溶岩渓谷は、マニア(どんなマニアだ?)にはよく知られています。国道388号をひたすら山奥へ向かって行けばたどりつけるけど、とにかく遠い。美郷町南郷区の町を過ぎてさらに奥へ、県指定文化財の看板が道路脇にありますが、まず気づかないでしょう。ほぼ100%気づかない。キャンプ場になっているのでそれが目印。と言ってもキャンプ場?って言う感じなのでかなり注意してみておく必要があります。国道388号と日向神話街道の分かれ道まで行ったら行き過ぎです。詳しい位置は下の"場所”リンクをクリック。ハワイまで行かなくても枕状溶岩が見れます。もちろんこの枕状溶岩ここに火山があったわけじゃなく、フィリピン海プレートにのってはるばる海の彼方からやってきたはずです。そうとう昔の話。ウン千万年まえっていう嘘臭いほど昔のはなし。
プレートテクトニクスなんて難しいはなしは考えずに、すなおに感動しましょう。ハワイに行く時間とお金に比べたら、くねくね道をドライブする苦労なんて大したことありません。運転に疲れたら南郷温泉 山霧で疲れを癒して帰りましょう。

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